ブログ☆【安全な場所・危険な場所】

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【安全な場所・危険な場所】

私たちアタッチメント・サポートも参加している「家族と子どもケア・サポートチーム」は、
おかげさまで先日11/26の心理学講座を無事に終えることができました。
準備のプロセスや、出会えた方々、当日参加された方々のことを思い出し、
感謝や達成感を味わいながら、たっぷりとセルフケアをして、次の準備をしています。

まず、2つの「セルフヘルプ・グループ(自助グループ)」を始めます。
これまでもお伝えしていますが、
①「パニック障害・不安障害をもつ方のためのセルフヘルプ・グループ」12/7(水)10:00~と、
②「大切な人を自死でなくされた方のためのセルフヘルプ・グループ」1/25(水)10:00~です。

ハッキリした診断名をお持ちでなくても、動悸、予期不安、乗り物恐怖などパニックの症状や、
強い不安感、常にある不安、強迫的な行動、対人恐怖、視線が怖い、などなど・・・
そういった自覚をお持ちの方ならどなたでも参加できます(①)。
また、自死の影響は血のつながった方に限らず、親しかった方や身近な方など、
少なからず影響を受けていると言われていますし、
中には、ご遺体が発見されていないなど、「曖昧な」自死という場合もあると思います(②)。
自覚をお持ちで、必要を感じられる方は、一度足を運んでみていただけたらと思います。

自助グループに参加することの意義は様々ですが、
まずは同じ問題や痛みをもちながら生きている自分以外の誰かに出会うことだと思います。
ご自分のことを話さなくても構いません。聴くだけの参加や匿名での参加も尊重されます。
これまではあまり語ることができなかった思いや経験を話したい方は、
どうぞ可能な範囲で、思うままに語ってくださって結構です。
カタルシスが起こったり、必要な涙を流せたり、自分だけじゃないんだと思えたり、
悩んでいていいんだと思えたり、何かに気付けたり・・・
そこで何が起こるかは、ぜひ参加してそれぞれが感じてみていただけたらと思います。

また、私たちがグループで大切にしたいことはその場の「安全性」です。
この場で話されたことは外では話さないなど、安全のために必要な点を確認し合います。
これは、普段の仕事でも、講座でももっとも重要だと思っている点ですが、
今日はそれをもう少し別の視点からお伝えしてみたいと思います。

私たちが参考にしている本の中に、
『魂の家族を求めて~私のセルフヘルプ・グループ論~』(斎藤学・著/小学館文庫1998)があります。
この中で、なによりもまずそこが「安全な場所」でなければならないし、
そのためには、3つのことが満たされている必要があると述べられています。

それは・・・
1、「そこでは待たれている」
・・・・・もともと私たちは、世の中をこうしたところだと思いながら生まれ出てきた
2、「そこでは査定されない」
・・・・・あるがままでゴロンとそこにいても点数をつけられなくて安全だ
3、「そこでは心身ともに傷つけられない」
・・・・・これら3つの点が満たされれば安全な場所と言ってよいだろう

また、こういう場所を求める人間関係の中では、
「依存と支配の関係」が生じにくいとも述べられています。
そしてその特徴は「機能している家族」・「機能不全家族」について言われていることと
同じであるとして、以下のように違いが示されています。

「安全な場所」=「機能している家族」
・強固なルールがない
・強固な役割がない
・家族に共有されている秘密がない
・家族に他人が入ることを許容する
・ユーモアのセンス
・家族成員はそれぞれのプライバシィを尊重され、自己という感覚を発達させている
・個々の家族成員は家族であることの感覚を持っているが、家族から去ることも自由である
・家族成員間の葛藤は認められ解決が試みられる
・常に変化し続ける
・家族に一体感がある

「危険な場所」=「機能不全家族」
・強固なルールがある
・強固な役割がある
・家族に共有されている秘密がある
・家族に他人が入り込むことへの抵抗
・きまじめ
・家族成員にプライバシィがない(個人の境界が曖昧)
・家族への偽の忠誠(家族成員は家族から去ることがゆるされていない)
・家族成員間の葛藤は否認、無視される
・変化に抵抗する
・家族は分断され、統一性がない

みなさん、読んでみていかがでしたか。
どちらもデリケートなテーマですので、安全を感じられるよう配慮していきたいと思います。

参加申し込みは必要ありません。
自由な献金によって、場所代などをまかないます。
進行役や安全性の確保は、しばらくの間ですが私たちチームのメンバーがさせていただきます。
必要を感じられる方の参加を心からお待ちしています。

中谷内由美

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(冬の夕日:釧路)

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