「セラピー(心理療法)」カテゴリーアーカイブ

ブログ☆【冬至/グループ療法】

【冬至/グループ療法】

どんどん日が短くなるなあ・・・と、しばらく前から感じてはいたものの、

今日が冬至なのですね。(冬至かぼちゃ、当たるかなあ~)(作る気なし)(^_^;)

年末をひかえ、みなさまはいかがお過ごしですか。



私はなかなかここの記事も書けないでおりますが、元気で充実しております。

先月末に「家族と子どもケア・サポートチーム」の一員としての心理学講座を終え、

「パニック障害・不安障害を持つ方のためのセルフヘルプ・グループ」もスタートし、

日々の臨床のほかに、もうひとつのセルフヘルプ・グループの準備などもしています。

講座やセルフヘルプ・グループについては新聞でも何度か取り上げていただき、

その反響の大きさから、必要性を感じている方々の思いを受け取る機会も増えました。








また、先日は2日間のグループ療法のトレーニングに行ってきました。

グループ療法というものには、たくさんの理論や手法があると思いますが、

個人の(1対1の)カウンセリングやセラピーではなく、

グループ(たいてい8名以内)でやるもので、

とても効果が高い、とも言われています。

なぜかというと、それぞれが自分自身のテーマを扱っていくと、

そこにいる他の方々にも何らかの気づきや癒しが起こっていくからです。

池に小石を投げ入れたときのように、その波紋が広がっていく感じでしょうか。

その波紋は、ずっとあとになってから大きくなるということもあるかもしれません。

他の人の、全く別のテーマを扱うワークやサイコドラマであってもです。

なので、自分のテーマを扱わない、という選択・プロセスも尊重されますし、

同じテーマを扱っても、参加者が違えば、気づきや起こることも違ってきます。

これは体験してみないとなかなか伝わりにくいかもしれませんが・・・。



現在、トレーニングを継続して受けていて、私はあと1年で修了見込みです。

とても高度でデリケートな中身なので、専門性とセラピスト自身の癒しが必須です。

あくまでも「研修」なのですが、自分と向き合い、自分を癒し、笑い、怒り、

そして、必要な涙を流しています。



今から、みなさんにグループ療法を提供できる日が私自身とても楽しみで、

どんなタイトルにしようか、どこでやろうか、構成や使う音楽、ディスプレイなど・・・

妄想は尽きません。



週末は荒れ模様の予報です。どうぞみなさま気を付けてお過ごしくださいね。



中谷内由美

ブログ☆【まず「モンダイ」に気づいた人から】

【まず「モンダイ」に気づいた人から】

あっという間に今年も12月を迎えました。
私は「12月」と聞いただけで意味不明の焦りやせわしなさが湧き上がってきてしまいます。
これは私の「休まない」「多忙に安心する」「*マグロ的」な傾向から来ていると思いますが、
自覚に至ってからは、ずいぶんと休めるようになったり、テキトーにしたり、任せたり、
健全に甘えたり、罪悪感にさいなまれずにサボれたりができるようになりました。
疲れや、体の痛みなどにもずいぶんと気づけるようにもなりました。
昨日まで数日間連続で長め・濃いめの研修に出かけていたのですが、そんなわけで今日は、
ほぼ家事をしない選択をし、晩ごはんは作らずにあるものだけで済ませています。
気づく前は、自分が休んだり、誰かの世話をしないと「家が崩壊する」「自分の存在価値がない」、
はたまた・・・「世界が壊れる!」などと思い込んでいたフシがあります。ギャグじゃなく。
これを私の歴史の中では「髪の毛振り乱して共依存時代」と呼んでいるのですが、
また長くなりそうなので、この時代考証についてはまたいつか・・・。
(*マグロ=とにかく泳ぎ続ける!)

ところで・・・
例えば「子どものことで相談したいのだけど、本人が行くと言わないので困っている」
というようなお問い合わせについて、ここで少し書かせていただきたいと思います。

驚かれるかもしれませんが、実は必ずしもご本人がカウンセリングに来なくてもいいんですよ。
まずは、ご家族の中でその「モンダイ」や「疑問」に気づいた方が私たちと会って、
そこからどうしていくかを一緒に考えてみる・・・というスタートも可能かもしれません。
もちろん料金はいただくことになりますが、いわゆる「モンダイ」や「症状」を持つと思われる方が、
必ずしもその場にいらっしゃらなくても、できることはけっこうあると私たちは考えるからです。

家族には「力動」というものが働いている、という考え方があります。
すごくざっくりと表現すると、誰かひとりが変わったり動いたり何かすることで、
他の家族にも何かが起こりうる・・・というような意味ととらえていいと思います。
親子でも、パートナーでも、きょうだいでも、恋人でも、グループでも起こりえます。全てではないけれど。
特にお子さんの場合、主な養育者である方がまずは助かっていたり支えられていることがとても大切です。
もちろんそれは目に見えませんが、離れて暮らしていたとしても、たしかにありうることだと思います。

そんなことも含めて、お問い合わせいただけたらと思います。

中谷内由美