【「休むこと」が下手】
ゴールデンウィークが終わりましたね。
今日から出勤、という方も多かったでしょうか。
ここを訪れて下さっているみなさまは、
どんな休暇をお過ごしでしたか。
それとも、ほとんどお仕事でしたか。
私は連休中、仕事やハードな研修もありましたが、
しっかりセルフケアすることもできました。
家族でゆっくり過ごしたり、安全で信頼できる仲間と語りあったり、
自然の中で自分を癒したり、本当に安全で美味しいものをいただいたり、
早めにゆっくりと寝たり、愛情たっぷりのごはんを作ってもらったり、
心地よい音楽を聴いたり、安全な場所で必要な涙を流したり、家事をまかせたり、
身体のケアをしたり、温泉に入ったり、思いっきり笑ったり、
プレゼントを受け取ったり、TV・新聞・SNSをシャットアウトしたりして、
自分に必要なものをチャージできたと思います。
ですが、もともと私は「休むこと」が下手です。
「よーーーーっし、絶対、やすむぞおーーー!!」と、
けっこう気合入れないと、休めません。(苦笑)
「休み方」なんて、誰にも教わってないし。
「休む練習」なんてのも、してみたかったなあー。
なので、予定がないとなぜか焦ったり、
スケジュール帳がビッチリだとかえって安心したり、
休んでいるんだか仕事しているんだかわからなかったり、
休むことが誰か(世間様?)に悪いように感じたり、
身体は休んでいてもアタマは仕事のことばっかり考えたり、
そもそも休みって、なにしていいのかわかんない・・・・(@@;)
という傾向があります。
ここには、日本の文化や歴史、国民性も関係あるでしょうね。
なので若かりし頃、仕事でバーンアウトするのは当然だったともいえます。
私の場合、過剰に適応しようとして結果的に「不適応」に。
ONとOFFの「スイッチがない」というか、
ブレーカー落ちちゃうまで「休まない」。
NOが言いにくかったり、甘えなかったり、
完璧主義だったり、SOSを出さなかったり、
自分を尊重できなかったり、痛みや苦痛に鈍感だったり、
バウンダリー(境界線)がなかったり、
他にも問題は多々あり・・・
当時はやりたくてやった職業でしたが、数年で退職しました。
退職してもその傾向はそのまんま。なくなりませんでしたね。
10年くらい前でしょうか?臨床心理学に初めて触れて、
そういう自分のいろいろな傾向に気づいてから、
カウンセリングやセラピーでもテーマとして扱うようになり、
自分の傾向の背景を探り、自己理解を深め、
「今までしていなかったこと」をあえてしてみたりしました。
そして今・・・、がんばりたいときはがんばりますが、
休むことや睡眠が必要だと感じるときは、
しっかり休めるようになってきました。
休むことに対する「罪悪感」もかなり薄くなりました。
ゼロにはなりませんが。
でも、気づけているので、
その罪悪感を横に置いておけるようになりました。
私が休んでも、世界は滅亡しなかったし・・・!!(^^;)
(私がやらないと、なにかたいへんなことが起こるとでも思ってた??)
まして今の仕事はセルフケアなしにはできません。
セルフケアはセラピストのプロとしての倫理・責任でもあるからです。
ところで、私の「過剰適応」の傾向は、
私が幼いころから生きるために身につけてきた術だったので、
今は全くダメなものとは思っていません。
むしろ、そうだったからこそ生きられたんだし、うまく使えればよいと。
ただ、あのままだともっと自分を痛めつけていたでしょうね。
そして自分以外の誰かのことも、
本当には大切にできなかったかもしれません。
だって、自分が枯渇して怒りがたまるいっぽうでしたからね。
そして、それをため込んで、心身に様々な症状を出し続けていたでしょうね。
私は現在、個人事業主なので比較的休みやすい環境にありますが、
今の日本で会社や特定のグループに属して仕事をし、
それで上手に休むなんてことは、実にたいへんなことのように感じます。
「休んでなんかいられっかー!!」と叫びたい方もたくさんいるでしょう。
ましてや「母ちゃん」業や主婦業を休むのも容易なことではありません。
みなさんの休み方や、セルフケアの工夫は、どんなですか。
Nakayauchi