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ブログ☆【AC・アダルトチルドレン=子どもっぽい大人?!】

【AC・アダルトチルドレン=子どもっぽい大人?!】

ぐっと春らしくなったと思ったら、とつぜん雪が降ってきたり・・・

しばらくはまだ上着が必要な釧路ですね。

ここを訪れてくださっているみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

上の写真は、おととい日曜日、よく晴れた釧路湿原の風景です。



先日「アダルトチルドレン(AC)は子どもっぽい大人のこと」という文章を

偶然目にして驚いた中谷内です。

SNS上でしたが、これは典型的な誤解ですね。

今もそういう誤解が実際にあると知ってちょっと残念でした。

私自身もACの自覚があって今のプロセスに至るので、

今回はこのことについて改めて書いてみようと思います。



改めまして・・・

みなさんは「AC」「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

臨床心理の世界ではもうおなじみというより、かなり前に使われていた・・・

という感じもする言葉になってきていると思います。

実は私自身も初めて聞いたときは「子どもっぽい大人」とか、

「いつまでも自分の問題を親のせいにして怒っているオトナ」というふうに誤解していました。

しかし、本来の意味は全く違います。



ぐっと手短に説明しますと・・・

アメリカで当初、アルコール依存の問題がある家庭に育った人たちのことを

臨床家たちの間でそう呼んでいたのですが、

その後、アルコール依存問題に限らず、機能不全な家庭に育ったり、

様々な虐待を受けて育ったりして、

生きにくさを抱える人たちのことも含めて呼ぶようになっていきました。

その概念がいわゆる心の病の回復や自己の成長に役立つと考えられ、

日本にも紹介されたわけですが、

その際に例の「子どもっぽい大人」「いつまでも親のせいにして甘えてる人たち」

などという誤解も同時に広まってしまい、

せっかくその自覚に至っても自己開示できず仲間と出会えなかったり、

ACそのものに対しての風当たりが強くなっていったりしたようです。

また、「ACといえばアルコール問題」というイメージが強かったり、

認識は広まったけれど治療法の広まり・実践が追いついていなかったりして、

専門家の間、特に医療現場で批判や苛立ちを招く、という現象も起こってしまいました。

これもとても残念なことだと私は思っています。



そういうわけで、「AC」ではなく「サバイバー」とか「トラウマ・サバイバー」、

その後回復・成長した人は「スライバー」という表現を使うこともありますね。



そもそもACは病気ではありません。なので、精神科の診断名でもありません。

あくまでもひとつの「概念」であり「自覚」です。

だから、だれかに「あなたはACよね」なんて言われる筋合いのものではありません。

その「自分はACなんだ」「だから苦しかったんだ」という自覚が、

自分の回復や成長、あるいは生きづらさの理解や修正に役に立つ、

と思う人は持っていればいいわけです。

必要なければ持たなくていいし、自覚を持ちながら回復中の人は、

そんな自覚もいつかは薄れるということが起こりえますね。

「え?あ~、そういえば私もACですが、それが何か??」みたいに。

あるいは「ACだからこそ今の自分がある」と誇れるようにさえなるかもしれません。



また、AC概念が生まれたアメリカでは、文化的にもアルコール依存が

代表的なアディクション(嗜癖)であり、

そのために多くの人々がアルコホリックの子どもとして育っているという背景があります。

しかし、日本では体質的なこともあって事情が異なります。

その一方で、暴力の修羅場や、見えにくい虐待や支配にさらされている子、

親の関心を引けない子が少ないわけでは決してないでしょう。

私もそうですが、両親にアルコールの問題がなかったサバイバーたちにも、

このACという概念は今も十分に役立つものと私は考えています。



最後に、アメリカのセラピスト、ウェイン・クリッツバーグ氏の文章を紹介しますね。



「アルコール問題家族で育ったということは大変な環境の中で生きたということであり、

そういう環境を生き抜いた人々が創造性や勇気に欠けているはずがない。

彼らは真のサバイバー(逆境を生き抜いた人々)なのだ。

彼らにとってのこれからの課題は、

過去に身につけたスキルやテクニックをもっと創造的な新しい生き方のために使うことである。

自分を外に向かって開き、新しいスキルを学び、さまざまな見解に沿って行動してみること・・・

それが彼らにとっての挑戦なのである。」



明日からの心理学講座では、ACの自覚のあるなしにかかわらず、

私たちが抱えるさまざまな生きにくさについて皆さんとともに

多面的に考えていけたらと思っています。

知識は力。

各回まだ申し込み可能です。


参考文献:『アダルトチルドレン・シンドローム 自己発見と回復のためのステップ』

W.クリッツバーグ著 斎藤学監訳 金剛出版

おしらせ【講座参加のお申し込み】

【講座参加のお申込み】

本日、4月6日17時に、事務局携帯の留守電へメッセージをいただきました。

公衆電話からの着信だったので、折り返しの電話ができないままでいますが、

お名前は承っておりますので、当日会場へお越しください。

お会いできるのを楽しみにしております。

おしらせ【お問い合わせについて】

【お問い合わせについて】

早くも年度末・春休み・・・。

釧路の日差しもいよいよ春めいてきましたが、

何かと気ぜわしいことも多い季節ですね。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。



4月13日(水)からの「心理学講座(男性限定8名)」と、

4月16日(土)からの「子どもの精神心理講座(親限定8名)」については、

引き続き申し込みを受け付けています。



また、講座の申し込みの他にも、いろいろとお問い合わせいただいていますが、

アタッチメント・サポートでは、いくつかの連絡方法を用意しております。



①事務局携帯電話へ。→090-3396-1840

②メールで。→attachment.946@gmail.com

③このホームページの「お問い合わせ」フォームから。



お問い合わせフォームやメールは、24時間いつでも送信していただけます。

電話は、あさ9:00~よる8:00まで対応可能です。



ただ、電話の場合は特に、すぐに対応できない場合があります。

面接中、研修中、運転中などは出られませんのでご理解いただけると助かります。

メールも、できるだけ早く返信するようにしていますが、

もしなにかの手違いで、送信したのに返信がないという場合がありましたら、

お手数ですが、もういちど連絡をいただけるとありがたいです。



現在、一件、お問い合わせに2度返信をしたのですが、

その後のやりとりが途絶えている方がいらっしゃいます。

お名前がわかりません。

もしお心当たりの方がいらっしゃいましたら、

もういちど連絡をいただけたらと思います。



よろしくお願いいたします。

おしらせ【心理学講座(男性限定8名)】のご案内

【心理学講座 <男性限定8名>】のご案内




昨秋まで米国臨床心理大学院で学び、精神科クリニックで約1年間のインターンを経て、

現在もさまざまな学びやトレーニングを続けながら、

主に釧路市・釧路管内を中心に心のケアに関わらせていただいています。

今回は初めての試みとして、参加者を男性(自分が男性だと認識している方)に

限定させていただきました。

心理学の講座では、女性の参加者が圧倒的に多い印象がありますが、

テーマを絞り、男性の方が参加しやすい講座になればと思い企画しました。

この機会に、みなさんの悩みやストレス、生きにくさや不安の背景、

その対処などについて学び、一緒に考えてみるのはいかがですか?

スポット参加も受け付けます。

なお、準備の都合上、各回とも2日前までにお申込みいただけると助かります。



◎場 所 : 釧路市交流プラザさいわい 201号室(釧路市幸町9丁目1番地)



◎受講料 : 各回3,500円 (HPリニューアル記念特別価格)

        *母子・父子世帯の方、生保受給中の方は各回2,000円。

        *全6回受講の方へは、最終回の受講料をキャッシュバックいたします。



◎講 師 : 心理セラピスト 中谷内 由美(1965年生まれ)

         アタッチメント・サポート代表

         HMG/FCC&Cクリエイティブクラス認定セラピスト

         米国臨床心理学修士(M.A.)

         日本家族と子どもセラピスト学会員

         学士(教育学)



◎講座日程と内容



1回目 4/13(水)18:30~20:45 「職場不適応・過適応」

           仕事が続かない、人間関係の悩み、ワーカホリック、休めないなど。

2回目 4/20(水)18:30~20:45 「働き盛りのうつ」

           働き盛りの方々のうつと、自殺の危険因子、対応について。

3回目 4/27(水)18:30~20:45 「パーソナリティとは」

           様々なパーソナリティと適した職種・ライフスタイル、傾向~障害。

4回目 5/11(水)18:30~20:45 「トラウマと神経生理学」

           様々なトラウマ体験が心と身体に及ぼす影響について。

5回目 5/18(水)18:30~20:45 「さまざまな“依存”」

           様々な依存対象、意思や性格の問題ではない、そのしくみなど。

6回目 5/25(水)18:30~20:45 「家族の機能」

           わたしたちが育った家族からもらったものと、その影響など。



☆申込み・問い合わせ先 「アタッチメント・サポート」

  ①事務局携帯: 090-3396-1840 (あさ9:00~よる8:00)

  ②メール: attachment.946@gmail.com

  ③HPの問い合わせフォームから: http://attachment-support.com/



☆講座の案内PDFは、こちら→アタッチメント・サポート心理学講座(男性限定8名)案内

おしらせ【子どもの精神心理講座(親限定8名)】のご案内

【子どもの精神心理講座~症状・問題とその背景・対応~(親限定8名)】のご案内



子育ては大きな喜びである反面、ときに、孤独な苦行でもあります。

そして、悩みや不安を抱え込むと、わが子へのイライラに簡単につながってしまいます。

世の中にあふれるたくさんの情報に、かえって迷いや不安を強めてしまう・・・

ということもあるかもしれません。

今回アタッチメント・サポートでは、子どもの精神心理について、

一般の方々にもわかりやすい内容で講座を提供いたします。

この機会に、年齢ごとに起こりやすい心配な症状や問題と、

その背景や対応について概要を学び、

わたしたちと一緒に考えてみるのはいかがですか?

お子さんがどんな年齢であっても全ての回を受講していただけますし、

スポット参加も受け付けます。

なお、準備の都合上、各回とも2日前までにお申込みいただけると助かります。



◎場 所 : 釧路市交流プラザさいわい 201号室(釧路市幸町9丁目1番地)



◎受講料 : 各回3,500円  (HPリニューアル記念特別価格)

          *母子・父子世帯の方、生保受給中の方は各回2,000円。

          *全6回受講の方へは、最終回の受講料をキャッシュバックいたします。



◎講 師 : 心理セラピスト  中谷内 由 美

                    HMG/FCC&Cクリエイティブクラス認定セラピスト

                    米国臨床心理学修士(M.A.)

                    日本家族と子どもセラピスト学会員

                    WAIS、WISC、MMPI検査者

                    学士(教育学)



       心理セラピスト  森 江 智 子

                    HMG/FCC&Cクリエイティブクラス認定セラピスト

                    児童セラピスト

                    日本家族と子どもセラピスト学会員

                    ACTJapan会員

                    ベビーマッサージインストラクター



◎講座日程と内容



1回目 4/16(土)10:00~12:00「胎児期・乳児期」

           愛着障害、赤ちゃんのうつ、分離不安、胎児期の影響、発達の気がかり

2回目 4/30(土)10:00~12:00「幼児期」

           かんしゃく、じっとしていない、性器いじり、指しゃぶり、タオル、爪かみ

3回目 5/14(土)10:00~12:00「学童期」

           いじめ被害・加害、盗み、さまざまなチック、夜尿、不登校、行きしぶり

4回目 5/28(土)10:00~12:00「思春期」

           リストカット、思春期のうつ、摂食障害、抜毛癖、非行、強迫性障害

5回目 6/11(土)10:00~12:00「青年期初期」

           引きこもり、家庭内暴力、不安障害、人格障害、性同一性障害

6回目 6/25(土)10:00~12:00「発達の気がかり」

           脳の特性や傾向と診断の域、育てにくさ、学習面での困難 など・・・



☆申込み・問い合わせ先 「アタッチメント・サポート」

  ①事務局携帯: 090-3396-1840 (あさ9:00~よる8:00)

  ②メール: attachment.946@gmail.com

  ③HPの問い合わせフォームから: http://attachment-support.com/



☆今回、託児はご用意しておりません。必要な方は各自でご用意いただけると助かります。



☆この講座の案内FDFは、こちら→アタッチメント・サポート子どもの精神心理講座案内

ブログ☆【子どもの「症状」】

【子どもの「症状」】



前回のブログでは、子どもの巣立ちや、それにともなう親側の痛みについて書きました。

でも、書いている最中から、自分の中に違和感があることにも気づいていました。

その違和感とは・・・「いや、ときに巣立たなくてもいいよね」っていうことです。

もしくは、「巣立ちだって、人それぞれだよね」っていうことかな。

巣立ったと思ったら舞い戻ってきたり、何度か繰り返していつか巣立ったり。

なにか症状や問題行動のようなものがあってなかなか巣立たないように見えたり。

巣立たず、古い巣を自分の巣に作り替える、ということもあるんじゃないかなあ・・・。

今日は、そういったことについて書きながら考えてみたいと思います。



「ふつうは」「一般的には」「たいていは」、

学校に行って、卒業して、家を出て、仕事して・・・

ということは確かに多いように思いますが、

でも、そもそも「ふつう」ってなんなんだ?

「ふつう」以外は「いじょう」なのか?

そもそも「たったひとつのふつう」なんて、

実はどこにもないんじゃないの?

・・・と思ったりもします。



たとえば、体の発達もそうですね。

顔や性格、体型はもちろん、発達のしかたや特性もみんな違うし、

特に幼い時は個人差がとても大きいと「一般的には」言われています。

わかりやすい例を、今とつぜん思いついたので「歯」で考えてみると・・・

近年は生まれたころから乳歯が生えている子がいるかと思えば、

育児書に書いてあるような月齢に、ほぼ育児書にある順で生えてくる子もいるでしょう。

それから、これは私のある友人の息子さん(高2)の場合ですが、

虫歯でもないのにぐらぐらする歯があるので歯医者さんに相談したら、

実はそれが乳歯だったと判明したそうです。

歯科検診や、クリーニングも定期的に受けていたにもかかわらず。ちょっと驚きでした。

幼くなくても、実は個人差ってとても大きいんですね。

ちなみに、その乳歯の下の永久歯が横から顔をだしていたので、

今後のためにはそろそろ抜く必要があると言われたそうなのですが、

ある意味その乳歯のおかげで、1本の永久歯は虫歯になるリスクを今まで回避できていたわけで、

聞いていて私は、それもなんだかかえって遅くてよかったような気もしました。

物事にはたいてい、悪い面、良い面、両方ありますから。



こころのあり方や、巣立ちについても似ているように思います。

「反抗期」がある子も、ほとんど見当たらない子もいるし、

大人になってから反抗する人もいると思います。(実はわたくしがそうです。)

引きこもりや不登校をしていたり、学校への行きしぶりがあったとしても、

その後の変化は実にひとそれぞれのようです。



また、私たちは「症状」や、いわゆる「問題行動(と呼ばれがちなもの)」そのものを、

単によくないものとか、取り除くべきものとか、悪者としては見ません。

いろんなケースが考えられますが、基本的には多くの場合「必要があって」やっている

・・・と考えるからです。

そう考えると、物事のとらえ方や見え方が、開けていくように感じるのです。



ですから、その症状や行動を否定せず、

その背景について一緒に考えてみることは多いです。

そうすると、「17年モノの乳歯」のように、一見やっかいに感じられるものも、

実はちゃんと役に立っていたり、誰かや何かを守っていたり・・・

ということに、ふと気づくことがあります。



このことについては、奥が深くて書ききれないので、

いつかまた別の機会に、改めて・・・。



Nakayauchi

おしらせ【教職員専門セッション】

【教職員専門セッション】

このサイトの「スタッフ紹介」ページ・「対応メニュー」にもありますが、

アタッチメント・サポートでは、学校にお勤めの方々へのセッションを、

特別に枠を設けてセットしております。

小・中・高校だけではなく、幼稚園や大学、養護学校などにお勤めの方や、

補助的なお仕事をされている方々も対象に含まれます。



教育・保育に限ったことではありませんが、誰かを支援するという仕事の現場では、

なにかと板挟みになったり、SOSを出しにくかったり、多忙すぎたり、休みにくかったり、

自分のケアができなかったり・・・ということが多い気がします。

でも、本当は最前線で子どもたちを支える方々がまず元気になれたり、

いきいきと、その人らしく仕事ができたらいいですよね。



アタッチメント・サポートでは、

「誰かを支援している方々の支援」も力を入れていきたい分野のひとつなのです。

その際に重要になってくる職業倫理のひとつが「守秘義務」だと思います。

最初に交わす契約書によってお約束させていただきますが、

私たちは、みなさんから知りえた情報を大切に扱わせていただいています。

もちろん、許可なく他言することはありません。

ご本人以外の方(例えば生徒さん)の話題についても同じです。



また、「多重関係を避ける」という点も、職業倫理として大変重要だと考えています。

家族・親族・友人だけではなく、私たちがもともと親しい方や、パートナーの知り合いなど、

「セラピストとクライアント」以外の関係を同時に持つことは基本的にできないからです。

これについては、教育ベースの違いなどによっていろいろな考え方があると思いますが、

私たちは、それを避けることはお互いにとって重要なことだと考えているのです。



ただ、その範囲は厳密にどこまでなのかを機械的に区別するのはあまり現実的ではないし、

狭い地域の中で、完璧に多重関係を避けるのは難しい場合もありますね。

判断が難しいときなどは、個々の場合についてSV(スーパーバイズ・指導)を受け、判断いたします。

できるだけ柔軟にとは考えていますが、お受けできない場合には、

私たちが信頼する他の専門家をご紹介することも可能です。



まずは、一度お問い合わせいただけたらと思います。



Nakayauchi

おしらせ【スカイプ・電話・メールでのセッション】

【スカイプ・電話・メールでのセッション】

今日は「啓蟄(けいちつ)」。

地中に閉じこもっていた虫も這い出てくような温かさ・・・

とまではいきませんが、釧路もずいぶん日差しが春めいてきましたね。



昨日は、知人の息子さんが進学のためにもう引っ越されたと聞き、

寂しさや切なさとともに、祈りたい気持ちや勇気もわいていた中谷内です。

待ちわびた春・・・おめでたいことや嬉しいこと、ワクワクすることも多く、

それと同時に、寂しいことや、辛いことも多い季節のように感じます。



さて・・・

アタッチメント・サポートでは、遠方にお住まいの方や、

外出・対面でのセッションがむずかしい方のために、

スカイプ・電話・メールでのセッションも行っています。

もし可能であれば、初回インテーク面接は対面が望ましいと考えますが、

できるだけ柔軟に対応させていただきたいと思います。

その件も合わせて、お問い合わせいただけたら助かります。

ブログ☆【巣立ち】

【巣立ち】



昨日の北海道は各地で大荒れとなり、悲しい事故もいくつか起きてしまいましたね。

亡くなった方々、そしてご家族やご友人に心からお悔やみを申し上げます。

改めて、北海道で暮らすことや、自然災害の多い日本で生きることの厳しさを感じていました。



さて、今日は天気の回復したところもありますが、

悪天候のために高校の卒業式が延期になったところもあったようですね。

みなさまのところはいかがでしょうか。

今回は、子どもの巣立ちについて書いてみようと思います。



子どもの巣立ちに対する親の寂しさや痛み、それに伴ううつ状態などは、

よく「空の巣症候群」という言葉で表現されますね。

そして、ひとくちに「空の巣」といっても本当に人それぞれ。

生まれた直後から、その子が結婚することを想像して泣けるような人もいれば、

そんなのぜんぜんないわよ、という方もいるかもしれませんね。

ちなみに「空の巣」は、巣立つ時や後より、前に重くなる方も多いようです。



私はけっこう重い空の巣でした。・・・というより、現在も進行中かも。

そんなにたいしたことないだろうと思っていたんです、はい。

アタッチメント(愛着)の形が回避的だし、一見べたべたしない親子関係だったので。

それに、普段からセラピーやワークを自分が受けているので、軽く済むんじゃないかと、

余裕の構えでいこうと思っていたんです。

ところがですね・・・・これがもう、何も手につかないくらい泣けて泣けて仕方ない。

車を運転していてふと思い出すと、涙があふれてしまい、運転が危険だったこと多数。

家に残った箸や茶碗やイスを見て泣き、部屋のドアを見て泣き、似ている人をTVで観て泣き、

赤ちゃんや小さい子や生徒や制服を目にしては泣き、一人になっては泣き・・・・

巣立ち前も、その時も、後もそう。まあ、とにかくよく泣きました。実は今でも泣けます。



それで、セラピストの先生や、恩師であるスーパーバイザーや、そして安全な仲間に、

いっぱい話をきいてもらい、いっぱい泣かせてもらい、

そしていっぱい一緒に泣いてもらいました。

ただただ、そこにともにいてもらい、何度も聴いてもらって泣きました。

励ましも、気晴らしの誘いも、アドバイスも、未来の予告も、なにもいらなかったです。

ただただ、ともにいて、そんな状態のままの自分を受け止めてもらいました。

本当にありがたかったです。そしてひとときスッキリし、自然にエンパワーされました。



そのうちに、一日に思い出す回数が減っていきました。

何回か思い出しても泣かなくなったり、切り替えられるようになりました。

自分が泣きそうで避けていた電話も、必要があればできるようになりました。

そしていつのまにか、思い出さない日があるということに気づいて自分でも驚きました。

子どものほうは最初から健全で、お金の用事以外、ほとんど今でも音信不通です。(^_^;)



ところで、人間の家族の役割のひとつは、子どもを育てて巣立たせることにあると言われています。

もちろん、子どもをもたない選択のご家族やカップルもあるでしょう。

成長した子どもが、実家の稼業をそこで継ぐということや、

家族や地域のサポートが長く必要な場合もあるでしょう。

親とは違うアイデンティティを持って精神的に自立することが、

あくまでも一般的にはですが、発達のタスク(課題)とされていますね。



一方親にとっては、喜ばしくも寂しく辛いその痛みに対処することがタスクとなるでしょう。

特に母親にとっては、お互いが命がけで、そして自分の体から生まれ出てきたのですから、

まさに身を裂かれる思いがしても不思議ではありませんよね。

それは「喪失」そのものといっていいですよね。

私はセラピストとして自分のケアをすることは責任だと思っていますが、

それ以上に、ただ母親として、ひとりのクライアントとして自分のケアの必要性を感じました。

自分をケアしないと、無意識に子どもの足を引っ張りかねないと気づいていたからです。

心のどこかで子どもにしがみつきたい衝動にかられているとしたら、

それはこちら側の問題だからです。



子どもの親離れは、同時に親側のテーマ(子放し)でもあり、

親が精神的に子を放す必要もあるわけです。

子どもに対する過剰な世話やきや介入を、親の側が必要としなくても、

親自身が一人の人間として、あるいはパートナーとともに、

自分の人生を、自分の選択で、楽しんで歩んでいくことが、

実は子どもへの最大のプレゼントだといわれていますし、私もそうだと思っています。

子どもが安心して捨てられる親になれたらいいいな・・・。

ただ、それは絶縁っていう意味ではないですよ。



でもね、心配や不安はありますよね。あって当然です。私もあります。

病気とか、ケガとか、事故とか、災害とか、トラブルとか、人間関係とか、挫折とかね・・・

考え始めたらきりがないほどわんさか出てきますよね。

でもそれって、向こうにしたら、きっとウザいよね・・・。

できれば誰かとともに、安全な場でその喪失を嘆き、涙を流す必要があれば泣き、

湧き上がる感情をしっかりと感じることで、その感情にとらわれ過ぎずにいられること・・・

そのあたりが、たぶん、子どもに健全に捨てられるために私たちができることなのかもしれません。

私も、もういっかい捨てられるタスクが待っています。





この春、なにかを卒業するひとたち、おめでとう!



これまで育てたひとたち、



ずっと見守ってきたひとたち、



そして、命がけで生んだひとたち・・・



おつかれさま



Nakayauchi

おしらせ【春・夏の予定】

【春・夏の予定】



アタッチメント・サポートでは、今年の年間計画を立てています。

今日はその一部をここでお知らせしますね。



まず、春から2つの心理学講座をスタートさせます。



ひとつは、男性を対象とした心理学講座です。

あんまりないですよね。

心理学の講座に参加される方々は女性が多いように感じますが、

参加者を男性に限定することで、よりテーマを絞れたり、

男性が参加しやすくなったりするなら、

やってみる価値がおおいにあるとふたりで考えました。

時間帯は、夕方以降にセットする予定です。



もうひとつは、去年すでに試験的に始めていたのですが、

子どもの精神心理学について講座を開催します。

それぞれの年代で起こりやすい問題や、その背景、対応について、

いろいろな側面から、わかりやすくお伝えするつもりです。

これは、子育て中の方がなるべく参加しやすい時間帯に。



さらに、夏ごろにはコミュニケーションについての講座を予定しています。

単なるハウツーではなく、これまでのご自分のコミュニケーションを見つめなおし、

より健全な、その人らしい人間関係を築いていくための道具にしていただけたらと思います。

ご家族や職場での人間関係はもちろん、カウンセリングの基礎にもなる内容なので、

相談業務や支援を仕事にしていらっしゃる方にもお役にたてるかもしれません。



いずれも詳細は、近くなりましたらお知らせいたします。



秋以降も、アタッチメント・サポートでは、いくつかの企画を準備中です。

興味関心のある方々のご参加を、心からお待ちしております。