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おしらせ【クローズド・コラボ企画】

【クローズド・コラボ企画】

北海道は台風の直撃を受けたり、大雨や土砂災害などの警報がでていますね。
みなさんがお住まいの地域はいかがでしょうか。
被害がひどくならないことを祈るばかりです。

さて、アタッチメント・サポートでは、コミュニケーション講座を終え、
日々の仕事のほかに、また新たな企画にとりかかっております。
今回は、カウンセリングやセラピーの契約を結んでいらっしゃる
クライアントさん限定の企画です。
一般の方はクローズドにさせていただいて、
テーマを絞って講座を準備中です。

そして、今回は初めてのこころみとして、
私たちと同じ教育ベースを持った心理セラピストである、
リフレーム・カウンセリングルーム/平野直美先生とのコラボ企画でもあります。
平野先生は、私たちが日ごろから信頼と安全を感じている心理セラピストです。
コラボすることで、内容により幅と深みが出ることと思います。
また、知識だけでなく、癒しの道を歩み始めている自分以外の仲間に出会うことも、
とても大切なことだと、私も経験上そう思います。

では、準備が整い次第、個別に連絡させていただきますので、
もうしばらくお待ちいただけると助かります。

あ!クローズドじゃない企画も、まだまだやります。
お楽しみに。

中谷内由美

おしらせ【コミュニケーション講座へのお申し込み】

【コミュニケーション講座へのお申込み】

7月6日(水)からのコミュニケーション講座へ参加予定の皆さん、

お申し込み、ありがとうございます。

できれば5回ともトータルで受講していただきたい内容になっていますが、

すでに欠席の回がはっきりしている方もいらっしゃいます。

なかなか連続で5回は難しい場合もありますよね。

つきましては、補講の日時や、内容の順序について、

参加者のみなさんと私たちとで相談して、

柔軟に対応していきたいと考えております。

5回のうち何回か欠席になってしまう場合でも、

お申し込みの際に、そのことをお話ししていただけたらと思います。

5回参加の方へは修了証を発行いたします。

まだ申し込みは可能です。

お知らせ【相手も自分も大切にする コミュニケーション講座】

【相手も自分も大切にする コミュニケーション講座】



以前からこの場でお伝えしていましたが、

今年度の第3弾として、7月6日(水)からコミュニケーション講座を開きます。

タイトルは「相手も自分も大切にする コミュニケーション講座」です。



私たち人間は、「社会的な生き物」とも言われますね。

ですから、周囲とのかかわり方や人間関係に悩むことは、

ある意味、自然なことでもあります。

でも、改めてコミュニケーションを学ぶ機会はなかなかありません。



7年ほど前に初めて自己投資してコミュニケーションを学んだ時、

私は「相手も自分も両方大切にするなんてできるの?」と驚いた記憶があります。

どちらかが我慢したり妥協しないと人間関係は成り立たないと感じていたからです。

私の場合は、どちらかというと相手や周囲に気をつかって自己犠牲や我慢が多く、

結果的に自分の中に怒りがたまる、というパターンが多かったのですね。

しかもそれが、違う相手にふいに暴発する・・・という問題もありました。

逆に、子どもなど、自分より立場の弱い相手に対しては、

こちらの考えや価値観を一方的に押し付けるということが多かったです。



そしてこの7年を振り返ってみると、

もちろん魔法じゃないので、すぐにできるわけではありませんが、

学んで、実際に少しずつやってみて、こちらのコミュニケーションが変化すると、

相手との関係性も変化する可能性があることを実感してきました。



今みなさんが、関係をよいものにしたいと感じている相手はどなたでしょうか。



ご家族や、パートナー、お子さん、友人との関係や、仕事での人間関係など・・・

また、誰かを支援する立場にいて、その難しさを感じている方など・・・

この機会に、ご自分のコミュニケーションについてとらえなおしてみるのはいかがですか。








「相手も自分も大切にする コミュニケーション講座」



◎と き 下記のとおり(全5回)



◎ところ 釧路市交流プラザさいわい201号室(釧路市幸町9-1)



◎講 師 心理セラピスト 中谷内由美



◎受講料 全5回受講で¥15,000(各回¥3,000)

     *学生、ひとり親世帯、生保受給中の方は半額とさせていただきます。

  ¥15,000 →¥7,500(各回¥3,000 →¥1,500)


◎持ち物 筆記用具

◎対 象 講座内容に興味関心のある15歳以上の方。(8名以内)

◎講座日程と主な内容

 ①7/ 6(水)18:30~20:30「自分を主語にしたものの言い方」1(Iメッセージ)

 ②7/13(水)18:30~20:30「自分を主語にしたものの言い方」2(かくれYOUメッセージ)

 ③7/20(水)18:30~20:30「NOと断る」

 ④7/27(水)18:30~20:30「リクエストする」

 ⑤8/ 2(火)18:30~20:30「相手も自分も大切にするということ」(バウンダリー)

 *基本的に全5回を受講していただきますが、やむをえず欠席の場合はお問い合わせください。



☆申込み・問い合わせ先:「アタッチメント・サポート」

 ①事務局携帯:090-3396-1840(あさ9:00~よる8:00)

 ②メール: attachment.946@gmail.com(24時間OK)

 ③HPの問い合わせフォームからhttp://attachment-support.com/

☆申込み〆切: 7月1日(金)

☆後   援: 釧路市教育委員会





興味関心のある15歳以上の方々の参加をお待ちしております。

今回は学生さんも割引対象にしました。

全5回の連続講座で、参加〆切は7月1日(金)です。

おしらせ【コミュニケーション講座の日程】7月6日から

【コミュニケーション講座の日程】7月6日から

こちらの都合によりご案内がギリギリになっておりますが、

アタッチメント・サポートでは、以前お伝えしていた通り、

今年度の第3弾として、コミュニケーション講座を開催いたします。

タイトルは、「相手も自分も大切にする コミュニケーション講座」です。
案内のPDFは近日中にアップいたしますが、

あっという間にあと1か月を切ってしまいましたので、

先に日程だけお伝えさせていただきます。

いずれも18:30〜20:30。15歳以上の方対象です。

基本的に全5回を受講していただきますが、

やむをえず欠席する場合はご相談ください。



1回目 7月6日(水)

2回目 7月13日(水)

3回目 7月20日(水)

4回目 7月27日(水)

5回目 8月2日(火)

(最終回のみ火曜日です)



詳細は近日中にこのWebサイトやFacebook、郵送などでお知らせいたします。

お楽しみに。

では、また・・・。



Nakayauchi

ブログ☆【私の中の子ども】

【私の中の子ども】

私がしょっちゅう行く小さな商店は、使いやすくて庶民的で、

ふだん必要なものはたいていそろっていて、野菜の新鮮さが魅力。

そして安いし、財布の中身を入れ忘れた時などはツケてくれたりもします。

近くに大きなスーパーがいくつかあるけど、

夕方などは仕事帰りの主婦やお年寄りで通路がいっぱいになるほどなのです。



昨日の夕方、いつものように買い物に行くと、

小さな女の子が買い物かごを下げてお買い物をしていました。4才くらいかな。

メモを握りしめてひとりで通路をトコトコ行ったり来たりしています。

背中には、黒い耳のある動物のぬいぐるみをおぶって、

その上からフリース地のポンチョみたいなものを羽織っています。

昨日の午後はけっこう寒かったからね。

彼女の黄色いカゴの中にはオレンジ色のジュースが入っていました。

その姿があんまりかわいいので、私の目はすぐ釘づけになりました。



ふと見ると、その子のお母さんらしき人が一瞬お店に入ってきて、

メモの字をていねいに教え、「これは、パパのパンだよ」などと言って

また出て行きました。

女の子はそのまま買い物をして、ひとりでレジへ行き、

肩から下げたバックの中からお財布を出して支払いをし、

カードにポイントもつけてもらい、

そのカードとおつりをがんばってひとりで財布にしまいました。

その間、レジの女性はショッピングバックに商品を入れてあげて、

口を持ちやすいようにしばり、

「玉子も入ってるから気をつけるんだよ」と言って手渡してあげました。



私は一緒にレジに並んでいた女性と「かわいいねー」というようなことを

共感しながら話し、その姿をずっと見守っていました。

・・・・と、彼女が店の戸を閉めて出ていくとき、

その誇らしげなおかっぱの後ろ姿を見たとたん、

思いがけず私の目から涙がどっと溢れてきてしまいました。

こういうシチュエーションで泣いてしまうことって、私はけっこうあるのですが、

みなさんはいかがですか。



「かわいすぎて泣く」とか「感動」ともちょっと違う感じなんです。

「悲しい」とか「せつない」というのもしっくりきません。

言葉で表現するのは難しいのですが、なんていうか・・・・

「私の中の子ども」の部分が反応しているように感じるんですよね。

あえて言葉にしてみると、「こんな風になりたかったな」とか、

「こんな風にしてもらえたら嬉しかったな」という感じでしょうか。

たぶん、その子に私の中の子どもが重なって、そして癒されたように感じます。

自分がやらなかったことを、偶然ですが見させてもらったことで

いっしょに体験させてもらえたような感じでしょうか。



そんな私なので『初めてのおつかい』などはもちろん鼻水ズビズビですが、

自分でも「え?ここで?!」と驚くような思いがけない場面でも実際は多いのです。

以前は、自分でもそういう涙の意味が全くわからなかったので、

予期せず突然出るし恥ずかしいし、困っていました。

友人と一緒にいる時にそのようなことが起きると、

「何でも話して!聞くよ!」とすごく心配されたりして・・・(^_^;)



普段はあまり意識しなくなりましたが、

それでもやっぱり小さい子を見るとこういう反応がよく起こります。

そんな時は、自分の中の子どもをイメージの中でそっとヨシヨシしたり、

ハグしたり、膝に乗せてあげたりします。

私たちの間では、そういう子どもをインナーチャイルドとも呼びます。



みなさんの中に、小さな子どもはいますか。何才くらいの、どんな子ですか。

どんな髪型で、どんな服を着ていますか。

どんなものが好きですか。



私の中のその子は、4才くらいの、日に焼けた野性児で、笑顔のかわいい子です。

丸顔に短いおかっぱで、母が作った赤い服を着て、口をキュッと結んでいます。

動物や自然や外遊びが大好きで、そしてなぜか雨の日が好きな子です。<b

ブログ☆【「休むこと」が下手】

【「休むこと」が下手】

ゴールデンウィークが終わりましたね。

今日から出勤、という方も多かったでしょうか。

ここを訪れて下さっているみなさまは、

どんな休暇をお過ごしでしたか。

それとも、ほとんどお仕事でしたか。



私は連休中、仕事やハードな研修もありましたが、

しっかりセルフケアすることもできました。

家族でゆっくり過ごしたり、安全で信頼できる仲間と語りあったり、

自然の中で自分を癒したり、本当に安全で美味しいものをいただいたり、

早めにゆっくりと寝たり、愛情たっぷりのごはんを作ってもらったり、

心地よい音楽を聴いたり、安全な場所で必要な涙を流したり、家事をまかせたり、

身体のケアをしたり、温泉に入ったり、思いっきり笑ったり、

プレゼントを受け取ったり、TV・新聞・SNSをシャットアウトしたりして、

自分に必要なものをチャージできたと思います。



ですが、もともと私は「休むこと」が下手です。

「よーーーーっし、絶対、やすむぞおーーー!!」と、

けっこう気合入れないと、休めません。(苦笑)

「休み方」なんて、誰にも教わってないし。

「休む練習」なんてのも、してみたかったなあー。



なので、予定がないとなぜか焦ったり、

スケジュール帳がビッチリだとかえって安心したり、

休んでいるんだか仕事しているんだかわからなかったり、

休むことが誰か(世間様?)に悪いように感じたり、

身体は休んでいてもアタマは仕事のことばっかり考えたり、

そもそも休みって、なにしていいのかわかんない・・・・(@@;)
という傾向があります。
ここには、日本の文化や歴史、国民性も関係あるでしょうね。

なので若かりし頃、仕事でバーンアウトするのは当然だったともいえます。
私の場合、過剰に適応しようとして結果的に「不適応」に。
ONとOFFの「スイッチがない」というか、
ブレーカー落ちちゃうまで「休まない」。
NOが言いにくかったり、甘えなかったり、
完璧主義だったり、SOSを出さなかったり、
自分を尊重できなかったり、痛みや苦痛に鈍感だったり、
バウンダリー(境界線)がなかったり、
他にも問題は多々あり・・・
当時はやりたくてやった職業でしたが、数年で退職しました。
退職してもその傾向はそのまんま。なくなりませんでしたね。

10年くらい前でしょうか?臨床心理学に初めて触れて、
そういう自分のいろいろな傾向に気づいてから、
カウンセリングやセラピーでもテーマとして扱うようになり、
自分の傾向の背景を探り、自己理解を深め、
「今までしていなかったこと」をあえてしてみたりしました。

そして今・・・、がんばりたいときはがんばりますが、
休むことや睡眠が必要だと感じるときは、
しっかり休めるようになってきました。
休むことに対する「罪悪感」もかなり薄くなりました。
ゼロにはなりませんが。
でも、気づけているので、
その罪悪感を横に置いておけるようになりました。
私が休んでも、世界は滅亡しなかったし・・・!!(^
^;)

(私がやらないと、なにかたいへんなことが起こるとでも思ってた??)

まして今の仕事はセルフケアなしにはできません。

セルフケアはセラピストのプロとしての倫理・責任でもあるからです。



ところで、私の「過剰適応」の傾向は、

私が幼いころから生きるために身につけてきた術だったので、

今は全くダメなものとは思っていません。

むしろ、そうだったからこそ生きられたんだし、うまく使えればよいと。

ただ、あのままだともっと自分を痛めつけていたでしょうね。

そして自分以外の誰かのことも、

本当には大切にできなかったかもしれません。

だって、自分が枯渇して怒りがたまるいっぽうでしたからね。

そして、それをため込んで、心身に様々な症状を出し続けていたでしょうね。



私は現在、個人事業主なので比較的休みやすい環境にありますが、

今の日本で会社や特定のグループに属して仕事をし、

それで上手に休むなんてことは、実にたいへんなことのように感じます。

「休んでなんかいられっかー!!」と叫びたい方もたくさんいるでしょう。

ましてや「母ちゃん」業や主婦業を休むのも容易なことではありません。



みなさんの休み方や、セルフケアの工夫は、どんなですか。



Nakayauchi

ブログ☆【「安全・安心な場」って?】

【「安心・安全な場」って?】

九州地方の地震が続いていますね。

被災されたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。

そして、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。



私自身も釧路沖を震源とする地震で避難を2度ほど経験していますが、

日本に住むということは、自然災害とともに生きるということでもありますから、

本当に他人事ではありませんね。

小さなお子さんや、持病のある方を抱えたご家族もあるでしょう。

いま臨月だというお母さんも不安げにインタビューに応えていらっしゃいました。

「本震」があとで起こったことや、大きな余震が多いことはこれまでになかった状況ですし、

被災地にお住いの方々の心身の疲労や、反応、今後のことが気がかりです。



まずは、飲食や保温、病気やケガの手当て、衛生、休息やプライバシーの確保など、

心身の基本的な「安全・安心」を一刻も早く確保できることを願ってやみません。



昨日Facebookに関連記事を書きましたので、興味のある方はお読みください。

(アタッチメント・サポートのFacebookは、トップ画面右上のfボタンから。)





さて、アタッチメント・サポートでは、現在ふたつの心理学講座を開催中です。

どちらも少人数で企画させていただいているのは、その場の「安全性」を重視しているからです。



心理学を学びたいという方々の、講座への参加理由は人それぞれですが、

講座の場でも「安全・安心」が保たれることがとても重要だと私たちは考えています。

質問や意見交換の中で出されたプライバシーや、デリケートな悩み、問題意識などなど・・・

特にみなさんが抱えていることを、可能な範囲でシェアしていただくときなど、

その場が安全で安心できるものであるかどうかはとても大切な問題です。



では、講座をする場合の、目に見えない「安全性」って、どういうことだと思われますか?



私たちは、具体的に以下のようなことを毎回確認し合ってから始めます。

・そこで出された他の人のことは、外では話さないこと、

・相手を否定しないこと、

・求められていないアドバイスや分析をしして伝えないこと、

・順番を待って話すこと・・・・・など。



ちょっと聞いただけでは簡単なように感じるかもしれませんが、

実はけっこう難しいものです。

意識していてもついうっかり・・・ということが実際よくあります。



もちろん、約束があるからといって、全てを話す必要はありませんし、

「今ここでは話さない」という選択もありますよね。

そういう個人の選択も尊重される(否定しない)のは安全ですよね。



「感情が動かなければ、本当の学びにはならない。」とは、私の恩師のひとりから聞いた言葉です。

単なる暗記や、知識の詰め込みではなく、感情が動いたときこそ、それが自分のものになる・・・

という意味だと思います。私も実感としてそれは本当だと思っています。

そしてそういうことが可能になるためには、

まず最初に必要なのがその場の「安全・安心」だと思います。

それがなければ、私たちは心を開いて自分の感情を感じてみることはとても難しいからです。



今回の講座でも、安全だからこそ、少人数だからこそ語られる貴重で深いお話がありました。

そして参加して下さった方々それぞれのニーズに合わせた柔軟な対応も可能になり、

それがメリットであることを改めて実感しています。



また引き続き、参加される皆さんにお会いできるのを、楽しみにしております。



中谷内由美

ブログ☆【AC・アダルトチルドレン=子どもっぽい大人?!】

【AC・アダルトチルドレン=子どもっぽい大人?!】

ぐっと春らしくなったと思ったら、とつぜん雪が降ってきたり・・・

しばらくはまだ上着が必要な釧路ですね。

ここを訪れてくださっているみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

上の写真は、おととい日曜日、よく晴れた釧路湿原の風景です。



先日「アダルトチルドレン(AC)は子どもっぽい大人のこと」という文章を

偶然目にして驚いた中谷内です。

SNS上でしたが、これは典型的な誤解ですね。

今もそういう誤解が実際にあると知ってちょっと残念でした。

私自身もACの自覚があって今のプロセスに至るので、

今回はこのことについて改めて書いてみようと思います。



改めまして・・・

みなさんは「AC」「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

臨床心理の世界ではもうおなじみというより、かなり前に使われていた・・・

という感じもする言葉になってきていると思います。

実は私自身も初めて聞いたときは「子どもっぽい大人」とか、

「いつまでも自分の問題を親のせいにして怒っているオトナ」というふうに誤解していました。

しかし、本来の意味は全く違います。



ぐっと手短に説明しますと・・・

アメリカで当初、アルコール依存の問題がある家庭に育った人たちのことを

臨床家たちの間でそう呼んでいたのですが、

その後、アルコール依存問題に限らず、機能不全な家庭に育ったり、

様々な虐待を受けて育ったりして、

生きにくさを抱える人たちのことも含めて呼ぶようになっていきました。

その概念がいわゆる心の病の回復や自己の成長に役立つと考えられ、

日本にも紹介されたわけですが、

その際に例の「子どもっぽい大人」「いつまでも親のせいにして甘えてる人たち」

などという誤解も同時に広まってしまい、

せっかくその自覚に至っても自己開示できず仲間と出会えなかったり、

ACそのものに対しての風当たりが強くなっていったりしたようです。

また、「ACといえばアルコール問題」というイメージが強かったり、

認識は広まったけれど治療法の広まり・実践が追いついていなかったりして、

専門家の間、特に医療現場で批判や苛立ちを招く、という現象も起こってしまいました。

これもとても残念なことだと私は思っています。



そういうわけで、「AC」ではなく「サバイバー」とか「トラウマ・サバイバー」、

その後回復・成長した人は「スライバー」という表現を使うこともありますね。



そもそもACは病気ではありません。なので、精神科の診断名でもありません。

あくまでもひとつの「概念」であり「自覚」です。

だから、だれかに「あなたはACよね」なんて言われる筋合いのものではありません。

その「自分はACなんだ」「だから苦しかったんだ」という自覚が、

自分の回復や成長、あるいは生きづらさの理解や修正に役に立つ、

と思う人は持っていればいいわけです。

必要なければ持たなくていいし、自覚を持ちながら回復中の人は、

そんな自覚もいつかは薄れるということが起こりえますね。

「え?あ~、そういえば私もACですが、それが何か??」みたいに。

あるいは「ACだからこそ今の自分がある」と誇れるようにさえなるかもしれません。



また、AC概念が生まれたアメリカでは、文化的にもアルコール依存が

代表的なアディクション(嗜癖)であり、

そのために多くの人々がアルコホリックの子どもとして育っているという背景があります。

しかし、日本では体質的なこともあって事情が異なります。

その一方で、暴力の修羅場や、見えにくい虐待や支配にさらされている子、

親の関心を引けない子が少ないわけでは決してないでしょう。

私もそうですが、両親にアルコールの問題がなかったサバイバーたちにも、

このACという概念は今も十分に役立つものと私は考えています。



最後に、アメリカのセラピスト、ウェイン・クリッツバーグ氏の文章を紹介しますね。



「アルコール問題家族で育ったということは大変な環境の中で生きたということであり、

そういう環境を生き抜いた人々が創造性や勇気に欠けているはずがない。

彼らは真のサバイバー(逆境を生き抜いた人々)なのだ。

彼らにとってのこれからの課題は、

過去に身につけたスキルやテクニックをもっと創造的な新しい生き方のために使うことである。

自分を外に向かって開き、新しいスキルを学び、さまざまな見解に沿って行動してみること・・・

それが彼らにとっての挑戦なのである。」



明日からの心理学講座では、ACの自覚のあるなしにかかわらず、

私たちが抱えるさまざまな生きにくさについて皆さんとともに

多面的に考えていけたらと思っています。

知識は力。

各回まだ申し込み可能です。


参考文献:『アダルトチルドレン・シンドローム 自己発見と回復のためのステップ』

W.クリッツバーグ著 斎藤学監訳 金剛出版

おしらせ【講座参加のお申し込み】

【講座参加のお申込み】

本日、4月6日17時に、事務局携帯の留守電へメッセージをいただきました。

公衆電話からの着信だったので、折り返しの電話ができないままでいますが、

お名前は承っておりますので、当日会場へお越しください。

お会いできるのを楽しみにしております。

おしらせ【お問い合わせについて】

【お問い合わせについて】

早くも年度末・春休み・・・。

釧路の日差しもいよいよ春めいてきましたが、

何かと気ぜわしいことも多い季節ですね。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。



4月13日(水)からの「心理学講座(男性限定8名)」と、

4月16日(土)からの「子どもの精神心理講座(親限定8名)」については、

引き続き申し込みを受け付けています。



また、講座の申し込みの他にも、いろいろとお問い合わせいただいていますが、

アタッチメント・サポートでは、いくつかの連絡方法を用意しております。



①事務局携帯電話へ。→090-3396-1840

②メールで。→attachment.946@gmail.com

③このホームページの「お問い合わせ」フォームから。



お問い合わせフォームやメールは、24時間いつでも送信していただけます。

電話は、あさ9:00~よる8:00まで対応可能です。



ただ、電話の場合は特に、すぐに対応できない場合があります。

面接中、研修中、運転中などは出られませんのでご理解いただけると助かります。

メールも、できるだけ早く返信するようにしていますが、

もしなにかの手違いで、送信したのに返信がないという場合がありましたら、

お手数ですが、もういちど連絡をいただけるとありがたいです。



現在、一件、お問い合わせに2度返信をしたのですが、

その後のやりとりが途絶えている方がいらっしゃいます。

お名前がわかりません。

もしお心当たりの方がいらっしゃいましたら、

もういちど連絡をいただけたらと思います。



よろしくお願いいたします。