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おしらせ【アタッチメント・サポートのゴールデンウィーク】

おしらせ【アタッチメント・サポートのゴールデンウィーク】

ここの記事はなかなか更新できずにいますが、
おかげさまで私たちは公私ともに
大変充実した毎日を過ごしております。
特に今年に入り、2〜4月は
多忙を極めておりましたので、
このゴールデンウィークは、
思い切って文字通りの「大型連休」と
させていただきます。
(…と言いつつ研修も入れましたが。)

・4月28日(土・祝)〜5月8日(月)までお休み。

・5月9日(火)からお仕事。

☆お休み期間中は、電話やメールの返信が
遅くなることをご理解いただけると助かります。

心身の休養をとること、セルフケアをすることは、
セラピストにとって責任でもあります。
リフレッシュして、またみなさんにお会いできるのを
楽しみにしております。
みなさんも、よいゴールデンウィークを
お過ごしください。

おしらせ【託児つきカウンセリング】

【託児つきカウンセリング】

2月は「逃げる」、3月は「去る」と言われますが・・・・・
もう、ほんっとに、あっという間に2月は過ぎていきました!!
そうこうしているうちに3月ももう最初の週が終わりそうです。
(@_@;)あれもこれも・・・・と、意味不明の焦りがわいてきます。

さて、そんなこんなで公私ともに充実しておりましたが、
先月よりアタッチメント・サポートでは、「託児つきカウンセリング」を開始しています。
中谷内のセッションをご希望の場合で、託児の必要を感じられる方はお問い合わせください。
ただし、可能な曜日や時間帯が限られていますので、ご理解いただけると助かります。
有資格者が託児をしますが、託児料金は中谷内が負担いたします。

カウンセリングを受けたいけれどお子さんがまだ小さかったり、
家族には預けることが難しかったりというとき、ご利用いただけたらと思います。

中谷内由美

おしらせ【自助グループのリーフレットができました】

【自助グループのリーフレットができました】

みなさま、こんばんは。
厳しい寒さが続いていますが、日差しには春の気配を感じる今日この頃ですね。
しかし、路面はツルツルだったり、その上に薄く雪が積もっていたりして危険ですね!
わがやは家族が外で滑って転倒→骨折→救急車→入院→手術となり、
けっこうなてんやわんや状態でしたが、そんな中でもおととい心理学講座を終えられて、
ホッと一息・・・というところです。
参加して下さったみなさま、ありがとうございました。
そういえば最近、釧路市内では一日に何台も救急車を見かけますが、
もしかしたらうちのように転倒してけがをする方が多いのでは?
みなさまもどうぞお気をつけて。
転倒は、思った以上に神経系や身体に残るトラウマになる可能性があります。
ケアする方法はありますが・・・そういう私も気をつけます。ハイ。(^_^;)

さて・・・・・
ここのところ、自分の癒しのためのワークショップや、研修や、お仕事、
そして、写真にあげた自助(セルフヘルプ・グループ)のリーフレットを
ふたつ作ったりしておりました。
私たちも参加している「家族と子どもケア・サポートチーム」の主催です。
ないものを作り上げるのは、創造意欲を刺激されて楽しかったです。
やっとできたので、お披露目させていただきますね。

おしらせ【大切な人を自死でなくされた方のためのセルフヘルプ・グループ】1/25~

【大切な人を自死でなくされた方のためのセルフヘルプ・グループ】1/25~

ここを訪れて下さっているみなさま、こんにちは。
大寒を過ぎ、春に向かっているとはいえ、まだまだ寒い日が続いていますね。
いかがお過ごしでしょうか。
なかなか記事をアップできずにいますが、充実と、セルフケアの毎日を過ごしております。

さて、Facebookの方でもお知らせしていますが、
私たちも参加している「家族と子どもケア・サポートチーム」では、
2つ目の自助「大切な人を自死でなくされた方のためのセルフヘルプ・グループ」を始めます。

「セルフヘルプ・グループ」(自助グループ)では、同じ経験をもつ方たちが、
自ら足を運び、自分と同じく大切な人を自死でなくした仲間の話を聴き、
自分の思いを語り、文字通り「自分で自分を助ける」ために集まります。
もちろん、他の自助グループ同様、匿名の参加や聴くだけの参加でも大丈夫です。

そこには一切のディスカッションはありません。
求めていないアドバイスもされません。
「言いっぱなし、聴きっぱなし」の原則のもと、
自分の心に負った傷をそれぞれがいたわっていきます。

自身の経験や思いに直面するのは、ときにつらいことでもありますが、
グループとして平等な立場で出会うことで、支え合うことができるかもしれません。

また、セルフヘルプ・グループの「言いっぱなし、聞きっぱなし」(ディスカッション・アドバイスなし)は、
最もムリなく自分の経験や思いに向き合える方法のひとつである、とも言われています。
安全な場で自分の経験や思いを語り、誰かの経験や思いを聴きます。聴くだけの参加も尊重されます。
私たち自身の経験からも言えることですが、誰かの生の声は聞いた誰かの「宝」になる可能性があります。
「自分だけじゃない」「悲しんでいていいいんだ」「悩んでいいんだ」と思えたり、気持ちが楽になったり、
経験や思いを分かち合うことでなにかに気づけたり、自分の事が明確になったり・・・

このようなことは、さまざまなセルフヘルプ・グループでよく起こることのようです。

もちろん、必要を感じられる方が、ご自分の選択とタイミングで参加していただけたらと思います。

なお、進行役は、しばらくは私たちチームのメンバーがやらせていただく予定です。
私たちは、当事者性(自分自身の問題に向き合っていくこと)を大切にしていますが、
同時に心理の専門家でもあるため、そこに同席すると本来の意味での平等な立場とは言えなくなってしまいます。
しかし、かねてからこのようなグループの必要性を強く感じていました。
そして、自死はとてもデリケートなテーマであるため、特に場の「安全性」が重要です。
その「安全性」をまずはしっかりと作っていくためにも、あくまでも暫定的な方法として、
私たちが進行をサポートさせていただくことをご理解いただけると助かります。

・第1回目は、2017年1月25日(水)10:00~12:00。
・場所は、釧路市交流プラザさいわい203号室。↓
http://www.kushiro-bunka.or.jp/saiwai/access.html
・料金はかかりませんが、会場代などを自由献金でまかないます。
・ここで話されたことは外では話さないことを毎回全員で確認し合います。
・参加申し込みは必要ありません。
・聞くだけの参加、匿名での参加もOKです。

*毎月1回(水曜か土曜)の開催を予定しています。
*2月は25日(土)10:00~12:00(401号室)の予定です。
*3月は22日(水)10:00~12:00(406号室)です。
*予定変更などがあるかもしれませんので、このサイトを時々チェックしていただけると助かります。
*このセルフヘルプ・グループについては以下のWebサイト・Facebookページでも随時お知らせしていきます。
・リフレーム・カウンセリングルーム↓
http://refreme.blog.jp/
https://www.facebook.com/refreme/?pnref=lhc
・アタッチメント・サポート↓
https://www.facebook.com/attachmentsupport

必要を感じられる方々の参加を、心からお待ちしております。

家族と子どもケア・サポートチーム 代表 
アタッチメント・サポート 
中谷内由美

おしらせ【パニック障害・不安障害の講座をふたたび・・・】1/31

パニック障害・不安障害の講座をふたたび・・・】1/31

≪地域のための心理学講座「パニック障害・不安障害」~症状の背景と回復への道のり≫
(前回ご好評につき、2度目の開催です。)
パニック障害や不安障害を抱えている方々は多いものの、
その苦しさや辛さは見た目だけでは他の人に理解されにくいものです。
「またできないのか」「なぜそんなものが怖いのか」「気の持ちようだからしっかりしろ」など、
心無い言葉を投げつけられることもあるかもしれませんが、
これではますます追いつめられてしまいます。
しかし、知識を得て、それらの症状に隠された背景や要因をひもといていくことで、
症状を持つ方々が自分を責めることを減らし、ご家族や周囲が理解を深めることで、
お互いに少しずつ楽になることは可能だと考えています。
この講座では、症状の背景や、脳・自律神経で起こっていること、そこからの回復について、
一般の方々にもかみくだいてわかりやすく学べる機会を提供したいと考えております。
前回参加したかったけど、都合の合わなかった方、新聞記事だけをご覧になって自助に参加した方、
興味関心のある方々の参加をお待ちしております。(参加対象:15歳以上)

〇と き 1月31日(火)13:00~16:00 (受付開始12:50~)
〇ところ 釧路市交流プラザさいわい 201号室
〇参加費 ¥3,000 
      ひとり親家庭、生保受給中の方、学生の方は¥3,000→¥1,500
〇持ち物 筆記用具
〇講 師 心理セラピスト 中谷内 由 美
     心理セラピスト 平 野 直 美
〇参加申込〆切    1月30日(月)まで
〇申込み・問い合わせ先 ①電 話 090-3396-1840 (中谷内/9:00~20:00)
            ②電 話 090-3390-2643 (平野/平日9:00~18:00)
            ③メール kazokutokodomo4@gmail.com (何時でもOK)
☆託児が必要と感じられる方は、お早めにご一報いただけると助かります。

ブログ☆【チャールズ・チャップリンLOVE】

(『チャップリン自伝』新潮社)

【チャールズ・チャップリンLOVE】

みなさん、新しい年に入り、すでに半月が過ぎようとしていますね。
いかがお過ごしでしょうか。
アタッチメント・サポートの2人も、おかげさまで無事に2017年を迎え、
年間スケジュールや、新しい取り組みについてあれこれと話し合っているところです。
今年は臨床の地域をもっと広げたいと考えていますし、
学会に行って尊敬する大好きな先生方にもお会いしたいし、
新たな講座や取り組みにもチャレンジしたいと考えています。
具体的になりましたら、この場やFacebookでお伝えしていきますね。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

突然ですが・・・・・
私は、冬になるとチャップリンを観たくなります。
彼の命日が12月25日だからかもしれません。

「チャーリー」は愛称。イギリス人ですが、ジプシーの血と、ユダヤ人の血も受け継いでいます。
のちにアメリカにわたり、成功したアメリカでレッドパージに遭い、スイスへ。
(『殺人狂時代』などを発表して米国政府に追われたため。)
米国とはのちに和解しましたが、生涯イギリス紳士だったチャーリー。
今はレマン湖のほとりに眠っている世界の喜劇王です。
この足跡だけでも、彼が世界の歴史から受けた影響の大きさや、「多様性に対する寛容さ」など、
いろいろなことがつながって見える気がします。

私は食わず嫌いで30代までチャーリーを観たことはなかったのですが、
『モダンタイムス』を初めて観たときの衝撃は、本当に、ものすごかったです。
いっぺんで大好きになりました。今もYoutubeでいろいろ何時間も観ちゃうことがあります。

ところで、彼は詳しい自伝を書き残しています。
本人の記憶違いも結構あるようなのですが、その表現力や生い立ち、ずば抜けた多彩な才能など、
自伝を読んでから作品を観ると、また味わいや理解が深まると思います。

その『チャップリン自伝(上)-若き日々』(新潮文庫)の冒頭を読んだとき、
私はこれ以上の悲しい文章を知らない、と思うほど猛烈に悲しかったです。

・・・チャップリンの母は寄席の舞台女優で、同じく寄席芸人のチャールズと結婚したのですが、
チャールズのアルコール問題などで離婚に至り、ひとりでチャーリーを育てていました。
チャーリーとは異父兄にあたるシドニーは、船乗りとしてアフリカ航海に出て連絡が途絶え、
頼みの綱だったそのシドニーからの仕送りもなく、離婚裁判もこじれて夫からの金銭的援助も途絶え、
しかも残酷なことに、女優としての声まで失ってしまいました。
結局、女優の仕事はなくなり、内職のためにミシンを借りて裁縫の仕事をしていたのですが、
そのミシンの借用料も、家賃さえも払えなくなっていきます。
当然生活は困窮を極め、粗末な屋根裏部屋にはもう、お金も食べ物もない・・・
いつのまにか母は次第に精神を病んでしまっていました。
そんなある午後、チャーリーはとぼとぼとおなかをすかせて家に帰ってきます。
家には食べ物が何もありません。今晩の食べ物にありつくためには、
いつも世話になっているよその家へ、それこそ「何食わぬ顔で」遊びにいくしかありません。
でも、病んだ母をひとり、このみすぼらしい屋根裏部屋に置いていくつらさ・・・
その引き裂かれそうな幼いチャーリーの心の揺れが、胸に突き刺さります。
(これたぶん、「チャーリーと母親」→「私と病んだ祖父」という投影ですね。)(^_^;)

そして、ああ、だからあんな作品を作れるんだなと思いました。
その後アメリカに渡って成功をおさめるまで、母が精神病院へ入院し、貧民院や孤児院で生活し、
時には子どもながらに路上生活までしていました。学校にはほとんど行っていません。
頼りたかった父親も、飲酒がたたって37歳という若さで他界しています。
貧しい労働者たちに世話になったり、芸を見せて小銭をもらったりして、たくましく生きていきます。
まさに、その経験が彼の映画にそっくり生かされているのですね。

ちなみに、母の名前は「ハンナ」と言います。
『独裁者』に出てくる床屋の妻の名前と同じで、あの「史上最高の演説」でも呼びかけています。
彼がアメリカで成功をおさめたのちも、母が完治することはありませんでしたが、
アメリカに呼んで看護婦つきの家に住まわせ、亡くなるまで支え続けました。

私は時々、もし今もチャーリーが生きていたらどうするかな、なんて言ってくれるかなと想像することがあります。

「君は君の才能を精一杯使って、やりたいように楽しんでやったらいいさ。僕もそうしているよ。なんとかなる。」
・・・と、きっと言ってくれると根拠なく思っています。そして勇気やパワーをもらいます。

みなさんにとって、そんな人物はだれですか。
たとえ一度も会ったことがなくても、架空の人物でも、すでにこの世にいなくも、目に見えない「何か」でも、
私たちに勇気と力をくれる誰かがいるということは、とても素敵なことだと思います。

中谷内由美

ブログ☆【冬至/グループ療法】

【冬至/グループ療法】

どんどん日が短くなるなあ・・・と、しばらく前から感じてはいたものの、

今日が冬至なのですね。(冬至かぼちゃ、当たるかなあ~)(作る気なし)(^_^;)

年末をひかえ、みなさまはいかがお過ごしですか。



私はなかなかここの記事も書けないでおりますが、元気で充実しております。

先月末に「家族と子どもケア・サポートチーム」の一員としての心理学講座を終え、

「パニック障害・不安障害を持つ方のためのセルフヘルプ・グループ」もスタートし、

日々の臨床のほかに、もうひとつのセルフヘルプ・グループの準備などもしています。

講座やセルフヘルプ・グループについては新聞でも何度か取り上げていただき、

その反響の大きさから、必要性を感じている方々の思いを受け取る機会も増えました。








また、先日は2日間のグループ療法のトレーニングに行ってきました。

グループ療法というものには、たくさんの理論や手法があると思いますが、

個人の(1対1の)カウンセリングやセラピーではなく、

グループ(たいてい8名以内)でやるもので、

とても効果が高い、とも言われています。

なぜかというと、それぞれが自分自身のテーマを扱っていくと、

そこにいる他の方々にも何らかの気づきや癒しが起こっていくからです。

池に小石を投げ入れたときのように、その波紋が広がっていく感じでしょうか。

その波紋は、ずっとあとになってから大きくなるということもあるかもしれません。

他の人の、全く別のテーマを扱うワークやサイコドラマであってもです。

なので、自分のテーマを扱わない、という選択・プロセスも尊重されますし、

同じテーマを扱っても、参加者が違えば、気づきや起こることも違ってきます。

これは体験してみないとなかなか伝わりにくいかもしれませんが・・・。



現在、トレーニングを継続して受けていて、私はあと1年で修了見込みです。

とても高度でデリケートな中身なので、専門性とセラピスト自身の癒しが必須です。

あくまでも「研修」なのですが、自分と向き合い、自分を癒し、笑い、怒り、

そして、必要な涙を流しています。



今から、みなさんにグループ療法を提供できる日が私自身とても楽しみで、

どんなタイトルにしようか、どこでやろうか、構成や使う音楽、ディスプレイなど・・・

妄想は尽きません。



週末は荒れ模様の予報です。どうぞみなさま気を付けてお過ごしくださいね。



中谷内由美

ブログ☆【まず「モンダイ」に気づいた人から】

【まず「モンダイ」に気づいた人から】

あっという間に今年も12月を迎えました。
私は「12月」と聞いただけで意味不明の焦りやせわしなさが湧き上がってきてしまいます。
これは私の「休まない」「多忙に安心する」「*マグロ的」な傾向から来ていると思いますが、
自覚に至ってからは、ずいぶんと休めるようになったり、テキトーにしたり、任せたり、
健全に甘えたり、罪悪感にさいなまれずにサボれたりができるようになりました。
疲れや、体の痛みなどにもずいぶんと気づけるようにもなりました。
昨日まで数日間連続で長め・濃いめの研修に出かけていたのですが、そんなわけで今日は、
ほぼ家事をしない選択をし、晩ごはんは作らずにあるものだけで済ませています。
気づく前は、自分が休んだり、誰かの世話をしないと「家が崩壊する」「自分の存在価値がない」、
はたまた・・・「世界が壊れる!」などと思い込んでいたフシがあります。ギャグじゃなく。
これを私の歴史の中では「髪の毛振り乱して共依存時代」と呼んでいるのですが、
また長くなりそうなので、この時代考証についてはまたいつか・・・。
(*マグロ=とにかく泳ぎ続ける!)

ところで・・・
例えば「子どものことで相談したいのだけど、本人が行くと言わないので困っている」
というようなお問い合わせについて、ここで少し書かせていただきたいと思います。

驚かれるかもしれませんが、実は必ずしもご本人がカウンセリングに来なくてもいいんですよ。
まずは、ご家族の中でその「モンダイ」や「疑問」に気づいた方が私たちと会って、
そこからどうしていくかを一緒に考えてみる・・・というスタートも可能かもしれません。
もちろん料金はいただくことになりますが、いわゆる「モンダイ」や「症状」を持つと思われる方が、
必ずしもその場にいらっしゃらなくても、できることはけっこうあると私たちは考えるからです。

家族には「力動」というものが働いている、という考え方があります。
すごくざっくりと表現すると、誰かひとりが変わったり動いたり何かすることで、
他の家族にも何かが起こりうる・・・というような意味ととらえていいと思います。
親子でも、パートナーでも、きょうだいでも、恋人でも、グループでも起こりえます。全てではないけれど。
特にお子さんの場合、主な養育者である方がまずは助かっていたり支えられていることがとても大切です。
もちろんそれは目に見えませんが、離れて暮らしていたとしても、たしかにありうることだと思います。

そんなことも含めて、お問い合わせいただけたらと思います。

中谷内由美





ブログ☆【安全な場所・危険な場所】

【安全な場所・危険な場所】

私たちアタッチメント・サポートも参加している「家族と子どもケア・サポートチーム」は、
おかげさまで先日11/26の心理学講座を無事に終えることができました。
準備のプロセスや、出会えた方々、当日参加された方々のことを思い出し、
感謝や達成感を味わいながら、たっぷりとセルフケアをして、次の準備をしています。

まず、2つの「セルフヘルプ・グループ(自助グループ)」を始めます。
これまでもお伝えしていますが、
①「パニック障害・不安障害をもつ方のためのセルフヘルプ・グループ」12/7(水)10:00~と、
②「大切な人を自死でなくされた方のためのセルフヘルプ・グループ」1/25(水)10:00~です。

ハッキリした診断名をお持ちでなくても、動悸、予期不安、乗り物恐怖などパニックの症状や、
強い不安感、常にある不安、強迫的な行動、対人恐怖、視線が怖い、などなど・・・
そういった自覚をお持ちの方ならどなたでも参加できます(①)。
また、自死の影響は血のつながった方に限らず、親しかった方や身近な方など、
少なからず影響を受けていると言われていますし、
中には、ご遺体が発見されていないなど、「曖昧な」自死という場合もあると思います(②)。
自覚をお持ちで、必要を感じられる方は、一度足を運んでみていただけたらと思います。

自助グループに参加することの意義は様々ですが、
まずは同じ問題や痛みをもちながら生きている自分以外の誰かに出会うことだと思います。
ご自分のことを話さなくても構いません。聴くだけの参加や匿名での参加も尊重されます。
これまではあまり語ることができなかった思いや経験を話したい方は、
どうぞ可能な範囲で、思うままに語ってくださって結構です。
カタルシスが起こったり、必要な涙を流せたり、自分だけじゃないんだと思えたり、
悩んでいていいんだと思えたり、何かに気付けたり・・・
そこで何が起こるかは、ぜひ参加してそれぞれが感じてみていただけたらと思います。

また、私たちがグループで大切にしたいことはその場の「安全性」です。
この場で話されたことは外では話さないなど、安全のために必要な点を確認し合います。
これは、普段の仕事でも、講座でももっとも重要だと思っている点ですが、
今日はそれをもう少し別の視点からお伝えしてみたいと思います。

私たちが参考にしている本の中に、
『魂の家族を求めて~私のセルフヘルプ・グループ論~』(斎藤学・著/小学館文庫1998)があります。
この中で、なによりもまずそこが「安全な場所」でなければならないし、
そのためには、3つのことが満たされている必要があると述べられています。

それは・・・
1、「そこでは待たれている」
・・・・・もともと私たちは、世の中をこうしたところだと思いながら生まれ出てきた
2、「そこでは査定されない」
・・・・・あるがままでゴロンとそこにいても点数をつけられなくて安全だ
3、「そこでは心身ともに傷つけられない」
・・・・・これら3つの点が満たされれば安全な場所と言ってよいだろう

また、こういう場所を求める人間関係の中では、
「依存と支配の関係」が生じにくいとも述べられています。
そしてその特徴は「機能している家族」・「機能不全家族」について言われていることと
同じであるとして、以下のように違いが示されています。

「安全な場所」=「機能している家族」
・強固なルールがない
・強固な役割がない
・家族に共有されている秘密がない
・家族に他人が入ることを許容する
・ユーモアのセンス
・家族成員はそれぞれのプライバシィを尊重され、自己という感覚を発達させている
・個々の家族成員は家族であることの感覚を持っているが、家族から去ることも自由である
・家族成員間の葛藤は認められ解決が試みられる
・常に変化し続ける
・家族に一体感がある

「危険な場所」=「機能不全家族」
・強固なルールがある
・強固な役割がある
・家族に共有されている秘密がある
・家族に他人が入り込むことへの抵抗
・きまじめ
・家族成員にプライバシィがない(個人の境界が曖昧)
・家族への偽の忠誠(家族成員は家族から去ることがゆるされていない)
・家族成員間の葛藤は否認、無視される
・変化に抵抗する
・家族は分断され、統一性がない

みなさん、読んでみていかがでしたか。
どちらもデリケートなテーマですので、安全を感じられるよう配慮していきたいと思います。

参加申し込みは必要ありません。
自由な献金によって、場所代などをまかないます。
進行役や安全性の確保は、しばらくの間ですが私たちチームのメンバーがさせていただきます。
必要を感じられる方の参加を心からお待ちしています。

中谷内由美

おしらせ【地域のための心理学講座「パニック障害・不安障害」】

おしらせ【地域のための心理学講座「パニック障害・不安障害」】

今回は、私も講師として企画している「家族と子どもケア・サポートチーム」主催の
地域のための心理学講座「パニック障害・不安障害~症状の背景と回復への道のり~」
のおしらせです。

パニック障害や不安障害を抱えている方々は多いものの、
その苦しさや辛さは見た目だけでは他の人に理解されにくいものです。
「またできないのか」「なぜそんなものが怖いのか」「気の持ちようだからしっかりしろ」など、
心無い言葉を投げつけられることもあるかもしれませんが、
これではますます追いつめられてしまいます。
しかし、知識を得て、それらの症状に隠された背景や要因をひもといていくことで、
症状を持つ方々が自分を責めることを減らし、
ご家族や周囲が理解を深めることで、お互いに少しずつ楽になることは可能だと考えています。

この講座では、症状の背景や、脳・自律神経で起こっていること、そこからの回復について、
一般の方々にもかみくだいてわかりやすく学べる機会を提供したいと考えております。
興味関心のある方々の参加をお待ちしております。
(参加対象:15歳以上)

〇と き 11月26日(土) 13:00~16:00 (受付開始12:50~)
〇ところ 釧路市交流プラザさいわい 201号室
〇参加費 ¥3,000
ひとり親家庭、生保受給中の方、学生の方は¥1,500
〇持ち物 筆記用具
〇講 師 心理セラピスト 中谷内 由 美
心理セラピスト 平 野 直 美
〇参加申込〆切    11月22日(火)まで
〇申込み・問い合わせ先 ①電 話 090-3396-1840 (中谷内/9:00~20:00)
②電 話 090-3390-2643 (平野/平日9:00~18:00)
③メール kazokutokodomo4@gmail.com (何時でもOK)
☆託児が必要と感じられる方は、お早めにご一報いただけると助かります。
<後援:北海道釧路総合振興局>